不滅のベスト

不滅のベスト

旅人たち!

会社出て大通公園向かう。不様編と昼。弁当を持ち寄って最近の話と先の話をした。

真っ青な空と真っ白い雲と突き抜ける風。毎日いろいろな出来事がすごいスピードで目まぐるしく舞い込むなかで季節は巡っていく。せっかくならいっぱい息吸い込みたい。それに先んじるものはない。全部後でいい。

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山本不様編の現在地。

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持参したナッツライス。朝忙しくしながら米にナッツ乗せたりしてたらなんか笑えてきた。かなりうまかった。なにとでも合わせられそうな素質を感じる。おかずは作ってもらった。ありがとう。不様編のとり肉もおいしかった。

 

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子どもが寝て俺は風呂入ってシーラカンスへ機材を置きに行く。23時くらい。駅まで歩いて地下鉄。舞城王太郎熊の場所」を読む。すすきので降りてシーラカンス。機材置いて身軽になって地上出るタイミングでリー・ペリー「Tell Me Something Good」がかかって涼しくて気持ちよくてフラフラ駅へ向かった。地下鉄降りてまたフラフラ歩く。あまりに気持ちよく意識から解放されすぎたせいかぞわぞわしてきて明るい道へ出るもどんどん怖くなって走って帰った。

 

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阿部・不様編と弁当を持ち寄り苗穂へ。昼前に現地で集合し、ビール園で昼。不様編は中華屋の賄いの鮭チャーハンと麻婆豆腐を、俺はスパイスチャーハンを持参した。うまかった。ブックオフ、喫茶、ホッケー、銭湯。蔵の湯。

 

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昼に不様編とルトロワのどんぐりでパン買って大通公園。何種類かのフルーツとクリームチーズが細切れに入ったパン。フルーツが出てきすぎなくてめっちゃうまい。GANTZの話しながら歩いて円山佐藤珈琲。創作の構成とボディについてクイーンやナンバーガールの話をした。カテリーヌ・ミリネア、キャロル・トロイ著「チープシック」の話もした。「チープシック」の話はいつでもしている。

 

後日不様編に送ったナンバーガールのプレイリスト

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円山から歩いて大通公園。ルトロワのどんぐりで唐揚げ棒買って噴水周辺で座って食べた。夜風がやばいくらい気持ちよかった。寝そべって空見上げた。携帯が2時間使えなくなった。

 

 
 
 
 
 
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CHEMTRAIL尾崎くんとスタジオ2回目。ドラムはCHEMTRAIL玉置くん。ビートの掴み方と推進力!ワクワクした。乙女絵画金城くん、ちゃんちゃらおかしいズfor sibylカエデさんも来てくれた。楽しかった。俺の中ではもう勝手に完全にCHEMTRAILはCorneliusのNEW MUSIC MACHINEと結びついていたんだけど尾崎くんが本当にピンポイントで好きだというので納得と驚きが同時にあり面白かった。1回目は岳、尾崎くん、俺。写真なし。四文屋からシーラカンスでやり足りなくてスタジオMIX移動した。うろ覚えでWhere is my mindやったり爆速ビートで合わせたりして面白かった。長月さんとカエデさん来てくれた。またやりたい。2回ともモリモ亭からチャリで帰宅。

 

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UlulUのみんなが東京へ帰って俺は正直かなり寂しくてずっと寝転がってジョジョ観たりしてテンションあげていきたいうちにまた子供と眠ってしまった。そして夜に一人で起きて寂しくなっている。なにしろ二日連続のライブ自体がはじめてだったうえその二日間ははじめて天国旅行だけで東京から呼んだバンドとの2マン2daysで、しかもその呼んだバンドがUlulUだったのだからやはりこの二日間はなにより深く心に刻まれてしまった。それはいままでとこれからに対してあまりに際立ってしまうほどのものだった。この寂しさはとても嬉しいものだがそれよりもいまはただとても寂しい。UlulU!率直で無骨でどこまでものびやかな煌めきを携えた三人の音楽だった。UlulUと天国旅行が出会えたことを心から嬉しく、誇らしく思う。

2023年5月19日(金)

仕事。UlulU古沢さんと連絡取りつつ15時くらいから手汗が止まらなくなる。時計の針の進まなさと反比例し体感時間はどんどん速くなり神経が研ぎ澄まされ「自分の体は細すぎる針の集合体である」という感じが延々続く。ライブの日っていうのは大体こんな感じでとにかくはやくやりたすぎてうずうずしっぱなしで定まらない視線と挙動を作業で忘れたい。ユリナさんからも連絡。東京から札幌へ遊びに来てくれている。びっくりだしめちゃくちゃ嬉しい。作業作業作業やれ全部忘れてバンバンバンバン!完全没頭しろ。ぎりできるかできないか、いや結局全然できなくて結局心の中にしかいられなくていろんな想像の波にのまれかけてでも気づいたら18時すぎててバタバタ急いで会社出る。風が北へ吹きつけて明るい空の下街中ダッシュでドンキにインしてアウトしてドトールの前でどんどん前髪短くなる岳とイギリスの泥棒M・T。冬などくそくらえ。札幌にはいま最高の季節が到来している。すべてがいい。シーラカンス。晴人も到着。いい日の予感がすでに的中しているのがひしひしと分かる。リハ。

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あまりバランスとれないけどなんか今日は大丈夫だなと思っているうちにUlulU到着し2月の名古屋ぶりに会う。

fumetsunobest.hatenablog.com

名古屋の帰り、空港行きの電車の中で俺は古沢さんに連絡した。絶対に札幌でUlulUとやりたいと思った。長旅お疲れさま。来てくれて本当にありがとう。

交代して岳、M・Tは買い出し、俺・晴人は受付のセッティングに分かれる。買い出しに行きたいと言っていた晴人のセッティングにはすこしの哀愁が含まれていた。開場。

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古沢さんが撮ってくれた俺。このビールはライブ中に溢した。

「UlulUと天国旅行」にははじめて天国旅行を観るという方もたくさん来てくれた。UlulUのおかげで札幌の中でも新しい出会いがあり嬉しいなか、いつも来てくれる方もたくさん。しかも東京からも。いつもありがとう。UlulUを迎える身として勝手にひとりで一体感を感じていると、開演時間をすこし巻いて!UlulUが始まった。ラグの上で紫色に照らされるUlulUを沢山のひとたちの隙間に見て「UlulUと天国旅行」の始まりビリビリ感じる。胸がだんだん熱くなる。Terminalのギターソロで一気に入り込んでいった。

1日目は天国旅行がトリ。初めてやる新曲から始めてずっとやっていなかったキッズ・アー・オールライトで終えた。いつぶりだったんだろう。Amplifierも新しいアレンジでやった。めっちゃ気持ちよかった。毎回前作をぶっ壊したくなっていたが最近は昔の曲も昔好きだった音楽も面白いと感じている。過去と未来と現在が並行している感覚がある。この先にあるなにかを掴みかけている気がする。フレッシュで楽しいライブだった。このときは自覚的でなかったがこれにはきっと UlulUへの共感と UlulUからの影響がかなりあるだろう。 全方位抱きしめたりひとりでどこかへ駆けだしたり自由で率直かつユーモラスなUlulUのロックンロール。

終演。いろいろな方と話せた。この日を観て通し券へ変更してくれた方もいてすごく嬉しかった。打ち上げでCAMCAMへ移動。

撮影で入ってくれた長月さん、観にきてくれたうみべのかいとさん、乙女絵画金城くん、尾崎くんも来てくれて俺はこの日一日通して尾崎くんの写真一枚しか撮らなかった。

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UlulU全員が揃った状態でゆっくり話せたのはこの時がはじめてだったけどUlulUのみんなと話すたびライブを重ねるたびに懐かしい気持ちになるのは天国旅行とUlulUの魂の景色がすごく似ているのからかもしれないなと思う。UlulUとこうして出会えたことはすごく当たり前のようでもありそれは同時にとてつもなくミラクルなことでもあるんじゃないか?たくさん嬉しい言葉をもらった。いつでも思い出すだろう。華代さん奈於さん古沢さんの衒いのないまっすぐな言葉とハートが思いきり刻み込まれた。人生最後に何聴くかとか色々話してだんだん頭が回らなくなってきて気づいたらもう2時くらいでM・Tが飲んでいた茶色の激烈にうまい酒の情報を岳がどこからか入手してきてそれをもとに注文したら緑色の「アブサン」が来た。その後M・Tに直接聞きなおして「メコン」だというので頼むも全然違う味だった。

出際にユリナさんも来てくれてちょっと飲んでまた明日と言いUlulUと別れる。すごい嬉しい明日もある!めちゃくちゃすごい。2days凄まじい。胸の熱さと残ったメンバーで中島公園に移動したけどめっちゃ寒くなってすぐ解散。We Are The Champion熱唱二人乗りチャリに周りを回られる。頭全く回らない。歩いて帰った。ユリナさん旅を似合わせる様の風格がすごかった。颯爽って感じだった。

2023年5月20日(土)

昼過ぎめちゃくちゃ小さい車を母に借りUlulUを迎えに行く。機材と荷物パンパンに詰め込んで会場入り前に古着屋omへ。古沢さん自作のネックレスきらめいてかっこいい。似合っている。人に作る時はその人の体と普段の服装に合わせて長さを決めると話していてなるほどと思った。カーステの調子が悪くてダニーハサウェイにノイズ乗りまくらせながら駐車しom。1時間くらいいた?みんないろいろ買った。嬉しかった。俺も500円で黄色いTシャツを買った。胸に雑な薔薇がでかく咲いているやつ。会場入り。

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 UlulUリハ。なんかもう161にUlulUが楽器持って揃っただけでそのストレート加減がめちゃくちゃ似合っていて今日やばいんじゃないかと思う。天国旅行もリハ。ヤマハの鳴りめちゃくちゃいい。1日目にきてくれた方が各バンド1時間くらい観たかったと言ってくれたので準備。開場。ヤッホー不様編も来てくれる。モリモ亭で UlulUと子供と奥さんとカレー食べた。めっちゃうまかった。子供は華代さんに車校のパンフレットをとってもらっていた。ライブ。天国旅行。

andymoriのクラブナイトから始めた。いまの状況にぴったりきてやりたかった。晴人と歌ったんだけど晴人の歌よかったなー。ビール溢した。

中盤の新曲たちめちゃくちゃ気持ちよかった。あの場でまた新しいロックンロールになった実感があった。二日間UlulUとやれたことで来れた場所だと思った。すごい面白かった。交代の UlulUがめっちゃいい顔で声かけてくれる。これから UlulUなのか。廊下に出るとzo-sun park田辺さんとりゅうのすけさん。いっぱい酒飲んでしまう。 UlulU始まる。

あまりにも豊かな時間だった。あの瞬間の161倉庫にあるすべてが何もかもが肯定されたような!田辺さんダンス!って言ってたけどマジでダンスだった。すべてがよかった。UlulUの全部が体の芯ぶち抜いて響いた。このとき不様編と飲んだ男梅サワーあの瞬間世界で一番うまい男梅サワーだったと思う。俺の好きな人たちがみんな楽しそうで本当に心の底から嬉しかった。里空とも観たかった。

アンコール「風」ゲストボーカル。当日決めた。一緒にやってくれて本当にありがとう。ダブルアンコール起きる。すごく嬉しい。

UlulU長尺凄まじかった。観終わりたくなすぎた。またみんなで観たいな。またどこでも一緒にやろう。連日やろう。161でそのまま打ち上げ。上着無い。いろんな人が残ってくれた。モリモ汁飲んでHiHiしゅうとくんと初めて話せた。面白かった。金城くんと玉置くんが上着貸してくれてマジでありがたかった。

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金城くんの上着、華代さん、奈於さん。

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俺生粋の変な奴みたいな顔している!

youtu.be

2時半。UlulUとタクシー乗った。そして別れた。本当に楽しかった。UlulUと出会えて本当によかった。愛の三人!旅人たち。また会おう。大通から歩いて帰った。

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数日経って、いま俺はJAMES BOOKERのSunny Side Of The Street聴きながら地下鉄に乗っている。この寂しさも楽しいなと思えてきた。今日は子供が初めて手を振りバイバイと言ってくれた。

親愛なる

昼から不様編と大通をぶらつく。立ち寄ったセカストでSPALDINGの単なる黒い靴を履いてみたらポンと音を立て足にフィットし瞬間俺は「来た。」と言っていた。その感じがおかしかった。買った。どこにでも簡単に履いていけそうで、かつ簡単に履く以外の履き方はできないみたいな靴。その場で履き替え澄川へ向う。

駅前の病院の中にある喫茶店コスタリカ」は昔からずっと病院の中にある。近所の数少ない喫茶店のなかで、一度も行ったことがないのは「コスタリカ」だけだ。

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休みの病院の入り口からすぐ右手にある木製の一角が喫茶「コスタリカ」だ。開けっ放しのドアの内に見える色調がやけに落ち着いていて、俺と不様編はそのなかに吸い込まれるようにして「コスタリカ」へ入っていった。薄暗い病院の廊下を背に。

店内に入った瞬間、気の安定を感じた。ズン。おわっなんだと思う。自分の気なのか、場の気なのかはわからない。家具や装飾のすべてが床や壁へズンと定着している。そして気になることがある。ほかの客は?ほかの客の数人は確かにそこにいる。だが「コスタリカ」ではそれがわからなかった。客は奥の席に見えるが、人がいるとは感じられない。これはなんだ。すごく気持ちがよかった。

俺と不様編はホットコーヒーを注文する。俺はなんか間違えてミルクセーキも注文してしまう。それから俺たちは本を読んだり作業をしたりして過ごした。

コスタリカ」。

居心地が良い、ではなく、居心地が必要ない。誰でもそこにいて当然である。だから誰も「居ない」、わざわざ「居る」必要がない。本当に自然な状態がただそこに存在する。存在するすべては「コスタリカ」のなかで常に等しい。

これは「シック」であるのか。あるがままに、ごく自然に、当然に、人が人の行い全うするためのシック。

俺は祖父母の家を思う。シックという言葉から連想されるのはいつも祖父母の家だった。「コスタリカ」。子供の頃はいつも友達と祖父母の家に泊まれたらどんなにワクワクするだろうと思っていたし夢にも見ていた。

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祖父が昔作った蝶の標本。祖父はなんでも作った。祖父と俺はいつも朝から晩まで車庫に入り浸り端材を切り削り組み合わせてはそれを金槌で打ったり接着材でくっつけたりしてなんか作った。祖父は作ること自体が好きなのだと思う。俺はいつも何かが欲しかった。相棒のような何かが。

 

会計を済ませ店を出ようとしたとき、壁際に古い装飾品などを販売している小さな棚があることに気が付いた。腕輪と指輪を手にとってみる。すごくしっくりきて嬉しい。おそらく経年で黒に近くなっている緑の石がはまった指輪。石を支えるようにしてハート型の装飾が施されている。それと、伸縮性のあるばねのようなシルバーの腕輪。袖を捲し上げたりするためのものなのだと思う。これはいま自分が持つのにいいと思った。いつか誰かに手渡したい。買った。不様編も同じ腕輪の俺のより太いものを買った。揃いだ。

今度一人でも来よう。本を何冊か持って来よう。俺と不様編は買ったばかりの指輪と腕輪をはめ俺の家へ向かった。冷たい風がたまにふき、気持ちよかった。

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家についた俺たちは音楽をかけて踊った。

Fairground Attraction / Perfect

Weezer / Paperface

・The Pastels / Summer Rain

・The Pretenders / Don't Get Me Wrong

MGMT / Brian Eno

Sly & the Family Stone / I Want to Take You Higher

・Eddie Parker / Love You Baby

James Brown / I Can't Stand Myself (When You Touch Me) ほか

不様編の帰宅後家で見た映画

・ライアーライアー

マン・オン・ザ・ムーン

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数日間右往左往!旅を忘れた!もう過ぎた時間に囚われ依存し意地を張り主張し、それにより生まれた断絶にまた依存した。無鉄砲に目の前の人のことがわからなかった。受け容れることができなかった。そんなことを続ける限り孤独になるしかない。俺が大事にしたいのはそんなことではないだろうと思う。目を閉じた暗闇の内にすべての旅は続いている!忘れてしまったのならば思い出せばいい。旅はいつでもそこにある。そしていま誰かが目の前にいる。やることはひとつでその瞬間を全力で楽しむだけだ。

不様編がBlack Country, New Roadの「Turbines / Pigs」を訳してくれた。期待の内の愛とさみしさ、昨日いたあなたはいまどこにいるんだろう。表情は何に向けられたものだったんだろう。そして自分のこの孤独はなんだろう。胸の鼓動は不安定だけどはっきりしている。どこへ行こう。これは歌だ。とても凛々しく、かけがえのない音楽だ。心だ。BN,CRあなたたちの音楽は素晴らしい!

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昼過ぎシーラカンスに機材を置き札幌駅へ。HOGO地球がやってきた!

zo-sun park田辺さんが先導するHOGO地球と地下で合流しシーラカンスへ向かう。待っていればよかったかもしれないが早く会えたからよかった。

今回の象天国は友達のハイパーミリがHOGO地球に加入すると聞いてすぐに決まった。zo-sun parkも天国旅行もみんな絶対HOGO地球のことが大好きになると思った。やる以外の選択肢がない。

機材置いてラーメン食おうと言いさまよい「SAPPORO餃子製造所」へ。もうビール飲む。「製造所定食(でかい餃子2個・たれザンギ1個・ごはん・味噌汁)を食べた。星野さんも田辺さんも確か製造所定食だった。だらりさんとハイパーミリはなんかいろいろ頼んでいた。うまかった。

店出てシーラカンス。本番のリハ前にそれぞれで入る。最近スタジオでやりはじめた「ファン・ファン」という新曲やってみる。面白い。けどまだ合わせ足りないから次回に持ち越し。まだバンドでやってない新曲もあるんだけど今日は時間ない。はやくやりたいぜおい。

それぞれ交代でリハやったり設営したり買い出ししたりする。で結構すぐオープン。象天国は受付もバンドでやるんだけどそこで来てくれる人みんなと会えるのも楽しい。田辺さんが持ってきてくれたじゃがいも(メークイン)とウェルカムテキーラ配る。zo-sun park天国旅行HOGO地球で選んだ曲が会場から聴こえてくる。

本番。zo-sun park。すごく良いライブだった!熱くて楽しくてめっちゃ笑った。「ぜんぶのにんげん」のアレンジかっこよかった。炸裂って感じだった。気合入っていた。そのおかげで天国旅行もめっちゃ気持ちよくやれた。熱中した。その後HOGO地球演ってくれるのがめっちゃ嬉しかった。買い出したお酒が全部なくなった。テキーラも空になった。そしてHOGO地球のライブ。

もうこれ以上ない。最高だった。三人の出立、揃いようのユニークさ!みんなそれぞれの歌の魅力がすごくて、その三人がドラム、ベース、ギターなのが痺れた。ハイパーミリがやっていたSHAKE BANGSの「Bus stop」もソロの「と・わ・い・ら・い・と」もすごく嬉しかった。

田辺さんをボーカルに迎えてやったザーピーはとんでもなくいい瞬間に立ち会えたと思った。俺がYouTubeやDVDで何回も見たライブ会場にいた人たちもこんな気持ちだったのかなと思う。超嬉しくてはしゃぎすぎた。ダブルアンコールのザーピーぶち終わらせての「帰れ!!」めっちゃ面白かった。

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終演。焼肉「欽ちゃん」で打ち上げ。

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みんなの撮った写真がたくさんある。俺ももっと撮ればよかった。

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象天国をはじめて本当によかった。この3組で象天国を開催できて本当によかった!HOGO地球遠くから来てくれてありがとう。zo-sun parkいつもありがとう。一緒にやれて最高だった!来てくれたみんな本当にありがとう。またやろう。

次の日ライブには行けなかったけど家で「遊ぶ予定E.P」とハイパーミリのソロアルバム「berbell squat」を聴いた。全曲ずっと面白くてすごかった。どっちも最高の傑作だ。ライブでゲットした音源ってたくさん思い出せていいねと思う。子供も踊っていた。

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ハイパーミリ「berbell squat」、HOGO地球「遊ぶ予定E.P」「SIDE CAR」「DOME TOUR」、ハイパーミリがくれたきな粉

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カフカ・スーのMV

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「Look at what we did together, BC, NR friends forever」

Black Country, New Road / Up Song

 

ビリビリ

東京駅に着く。

俺と岳ははぁーとか言いつつバス降りたけど岳が車内に荷物を忘れ取りに戻る。でもう一度降りたらバスのトランク閉まる。あれ?おいおいバスが岳のスネア乗せたまま走り出す!やばいやばい追いかけろ!走って手振って運転席の視界に顔突っ込め!すみません岳のスネアが降ろされていないのだが。プシュー。

サンクス。俺は岳と別れ幸坂の住む高井戸に向かう。

 

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幸坂とは高校で出会った。俺の作った部活に入ってきて結構すぐに意気投合した。はじめの頃は大通公園や喫茶オットーで部活用の映画の脚本を作った。それから毎週団地の集会所でネタ作ったり向かいのコンビニで焼きそばとかペペロンチーノ買ってきて創作論じまくることになり結果10万とかする電子サックスをいきなり買いに行ったこともあった。幸坂はめちゃくちゃバイトをしていた。

 

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17か18の俺と幸坂のファンクミュージック。

 

よく泊まって深夜になったら俺が具合悪くなって寝た。幸坂は起きた瞬間から寝る瞬間まで完全ニュートラル野郎でそれを自負し、俺含め周りのやつも認めざるを得ない。時によっては頼もしくもあるが俺が具合悪くなって寝るときには必ず舌打ちをする。私欲に対し何一つ厭わず着実に実行反省実行反省してどんどん変な道をめっちゃ姿勢良く走っていく。嘘みたいに飄々とした顔で。

 

集会所にはナリもいた。ナリは幸坂の友達で知り合った。水木しげるの漫画の世界からふらふら歩いて出てきたようなやつで俺ははじめびびっていた。髪型や顔のパーツはかなりかわいらしいのにそれを完全に打ち消す異様な暗さを纏っていたせいでそのかわいらしさはいかれたコミカルさと化していた。俺にとっては集団行動の場以外で出会うはじめての友達だったからいかにもミステリアスだったし更に目隠しの酔拳みたいに誰もいないところで一人でのらりくらり変な話ばっかりしていたから何なんだよこいつはと思っていた。でもまあ会ったときから一緒にやっていくものみたいな感じだったので多少頑張って話を聞いてみる。そしたら段々ナリの世界が見えてきていつのまにか面白くなってる。で三人で集会所行く。集会所でナリは笑顔の睡眠を繰り返す。起こす。起こせないし怒られる。たまに喫茶オットー。ナリ来ない。寝てる。地下鉄乗って起こしに行く。起こせないし怒られる。

この頃も今もナリは常に金を欠き痩せ細り道理に唾を吐き続けている。

俺はこの先札幌でバンドなんか組めるわけがないと思って二人と上京する算段を立てていた。

 

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出会ってすぐの俺とナリ。

 

幸坂の家に着いたらまだナリは来ていない。寝てる。俺と幸坂はお腹空いたから焼き鳥を買いに行くことにした。
東京に滞在するときは幸坂とナリのどちらかの家に泊めてもらっている。2人が東京へ越してから何度目の滞在になるだろうか?幸坂が高井戸に越してからは2度目だ。
近所の焼き鳥屋はつくねが美味しいと聞いていたので楽しみにしていたが「肉しかなくなっちゃった」と言われた。全然いい。めっちゃお腹空いた。焼き鳥食べたい。

通りに面した半屋外の焼き台のうえで鶏肉が焼かれている。
店主のおじさんはへなへなしているが話好きなようで他の客が立ち寄るとため口で話しかけていた。俺たちは最低限の言葉を敬語で話した。若いから沢山食べてと頼んだ6本に1本おまけしてくれた。家に着き袋を開けると焼き鳥が9本入っていた。

ナリも来る。夜飯豚汁と焼きそば作って食べようかとなったタイミングで晴人から連絡。友人の家に泊まれなくなり、こっちへ混ざることになった。深夜には阿部も来る。

何か話していたらもう結構時間が経っていて晴人が着くという。駅まで迎えに行き合流。そのまま買い出し。天国旅行は既に幸坂・ナリの二人には会っている。2021年6月下北沢BASEMENT BARでユリナさんと開催した"光源"の夜、勢いだけで全員ナリの家に泊まった。それが初対面だった。

悩みながらも具材とおろし金を買い帰宅。ナリが先導し夜飯作りが始まる。諸々準備を終えたところでナリが締める。そのあいだ俺と晴人はギターとベースだけで合わせてみる。細かいニュアンスが直でわかってワクワクする。面白い。明日楽しみだなあと思う。

豚汁も焼きそばも美味しかった。特に豚汁が美味しかった。生姜が体の芯にぶち込まれた。

 

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阿部が来て起きる。仕事終わりかなり遅い便の飛行機だったので終電がなく、新宿から自転車に乗ってやってきた。ありがとう。

みんなは先に起きてたのか?確か寝てなかったやつもいた。けどよくわからないよく覚えていないがそのとき俺はハッキリと起きていたはずでそこそこ発言した記憶もあるし笑った記憶もある。でもそれしかない。何言ったっけな。でまたいつ寝たのかも思い出せない。めっちゃすっきり起きて阿部起こす。ナリも起きて三人で散歩しに出た。何もなかったけどなんか楽しかった。

 

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帰ったら晴人はまだ寝てて起こす。晴人は朝大体最後まで寝てる。

ドレスコーズと天国旅行だ。俺と晴人は物販の荷物を幸坂とナリに任せ、ギターとベース担いで渋谷に向かった。

まずはUlulU古沢さんに教えてもらい予約した渋谷のスタジオノア2号店へ。道中で岳と会う。着くと既にM・Tがたばこ吸っている。練。肌の上に張ってる薄い膜みたいなものがみんなで演奏するたびにビリビリめくれ上がって恥ずかしいみたいな変な感情になる。気持ちいい。1時間余ったからセッションしてすこし曲やって撤収。クアトロへ向かう。すぐ着く。

 

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本当か。俺は現実で志磨遼平と対バンするのか。何度夢に見た。周囲の景色や人の仕事が現実を固めつけ俺に近づかせる。

無論我々とドレスコーズはなんの接点もなかった。そして突然に来た。すぐにメンバーに電話した。

志磨遼平は、俺が1番夢中になって追いかけた人だ。志磨遼平からいくつ知った。

心臓が爆発してしまうようなものの全てを知りたかったのと同じく毛皮のマリーズドレスコーズ、志磨遼平の全てを知りたかった。わかるか。落書きはいつも同じだった。それでもそのときでもドレスコーズとの2マンなど俺は誰にも言ったことがなかった。

インストアイベントでデモCDを渡したときの後悔が忘れられないでいた。俺は「まだまだ未完成なのですが良ければ聴いてください」とデモCDを渡した。そんな言葉は要らなかった。そんな態度の音楽に俺は興味ない。音楽に未完成なんてない。思い切りやる以外ない。そんなことわかっていた。でも志磨遼平を目前にし怖気付きそんなことを言ってしまった。1番好きな人に1番言いたくないことを言ってしまったのだ。しかも自分にとってこれ以外ないという音楽を渡すときに。

俺はいまこのバンドが心の底から好きだ。志磨遼平に聴いてほしい。ドレスコーズに聴いてほしい。たくさんの人に聴いてほしい。ライブを見てほしい。何より俺が1番聴きたいし俺が1番見たい。

俺は志磨遼平に会った。話を聞いてもらい、話した。ライブを前にして絶対に言いたくなかった言葉がぼろぼろ溢れてしまう。あまりにも優しく話しやすい志磨遼平に対して一瞬間違えて志磨遼平と言いかける。話しているのがそうだ。笑って聞いてくれた。俺に話してくれた。卓上の花瓶のイントロはブランキーだよねと言う。うん、うん、俺はもう何にも言えない。

楽屋に戻って時間を待つ。ダメか?あれ?いや違うな。みんないける顔している。俺も、全部喋っちゃったけど、いけるなと思う。天国旅行の演奏はもう何とも関係なくなっていた。はやくみんなで合わせたくてうずうずした。本当にただそれだけだった。楽屋出て階段あがる。

波乗りジョニーが流れて天国旅行は演奏した。

めちゃくちゃ気持ちよかった。岳、晴人、M・T、俺の天国旅行で演奏できてほんとよかった。それ以外何も言うことがない。こんなに嬉しいこと俺は他にない。

 

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面白い。

 

ドレスコーズのライブはビューティフルから始まった。おいおいまじか。ハートブレイクマンもやった。Trashも。Trash。オリジナルドレスコーズロックインジャパンフェスのTrash何回観た。ていうか何回聴いた曲なんだ。かっこよかった。はじめて観た田代さんのギター。痺れた。東京ディスコナイト。すばらしかった。あのベースではじまってステップ踏まずにいられないだろう。

 

この日のことをいつか忘れてしまうだろうか。忘れたら誰かこれを読んで聞かせてほしい。

 

終演。HOGO地球や来てくれた友人の数名に会うことができた。みんなよろこんでくれて嬉しかった。携帯見ると阿部から「本当によかったよ 本当に」とメッセージが入っていた。嬉しかった。

 

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ドレスコーズはすごく優しかった。志磨さんはギリギリまで俺に話をしてくれた。そのなかでドレスマグに書いていた文章、例に出したバンドと話題が重なるタイミングがあった。すかさずそれを言うと、よく見ているねえと言ってくれた。とても嬉しかった。連絡先を交換した。うわあ…。ドレスコーズを見送った。

 

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力尽きた俺たちは渋谷のよくわからない居酒屋で割りに合わない金を支払った。俺は2時半まで渋谷にいなきゃいけない。kulakula里空、蓮、エチくんのいる鳥貴族へ移動した。岳、晴人、M・Tも少し一緒に飲み食いした。エチくんがみんなに奢ってくれた。ありがとう。里空に波乗りジョニーは流石におかしすぎると言われる。俺はいいだろと思うし言う。

蓮、岳、晴人、M・T帰る。残った里空、エチくん、俺はカラオケに行った。めっちゃ歌い、連絡を待った。

物販を手伝ってくれた幸坂、ナリは終演後、阿部の運転で埼玉の山岡家へ向かった。帰りに拾ってもらうことになっていた。

 

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迎えに来てもらって大瀧詠一歌いながら帰った。

 

9時。起きて舞城王太郎「短篇七芒星」を読む。雷撃、代替がめちゃくちゃ面白い。

二度寝

昼。中華「東軒」へ。前回滞在時にはじめて食べた東軒のなす肉炒めに衝撃を受け、以来ずっとても楽しみにしていた。

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なす肉炒め。


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全てがあまりにもうまく、席を立った瞬間からもう来たかった。帰って寝た。

 

 

会えた友達

やなちゃん、mwmwくのうくん、りくくん、boyhoodヒラマツくん、 UlulU古沢さん、ユリナさん

すごく楽しかった。ありがとう。

 

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吉祥寺で里空とめちゃくちゃした。追々天国旅行の何かしらとして出る。ぜひ楽しみにしていてほしい。天国旅行でカラオケ行った。めっちゃ楽しかった。Love so sweetみんなで回して歌った。

 

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東京滞在最終日は下北沢BASEMENT BARでGateballers、突然少年とのスリーマンイベント「ニューモアニッポン」。

2022年10月「気」の終演後、たまたまその日となりのTHREEに出演していたGateballersの濱野夏耶さんと話せたことからこの日は決まった。ずっとGateballersが大好きだった。そしてGateballersも志磨遼平のレコメンドによって知ることができたバンドのひとつだった。

その場で思いを伝えると、夏椰さんは一緒にライブやろうと言ってくれた。そして本当に一緒にやってくれた。突然少年も加わってくれた。

天国旅行はトリ。

演奏。めちゃくちゃ気持ちよかった。ひとつも悔いなし。もう演奏できない。東京お終いだ。やり尽くした。

HOGO地球ハイパーミリまた来てくれた。ありがとう。最近は東京でライブをしても顔のわかるひとたちが増えてきた。たくさん話せて嬉しい。札幌から見に来てくれたひともいた。クアトロも。みんな俺んち来い。もっと話したい。ソウルかけて踊ろう。スパイス炒飯食え。

ユリナさんがクアトロの波乗りジョニーめっちゃ良かったと言ってくれる。そう言ってくれると思った。夏椰さんとたくさん話せて嬉しかった。突然少年とださんとも。熱い夜だった。

 

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この日だけナリの家に泊まる。ナリは一足先に帰宅していた。

俺が帰ると、ナリは青白い顔で布団に座っていた。

 

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コメダバーガーキング。いろいろ話し面白い。

じゃあな。ありがとう。

 

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渋谷の太郎。


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帰りの飛行機で三木聡の「亀は意外と速く泳ぐ」を見る。コメダで幸坂、なりと三木聡の話をしていて見たくなったのでダウンロードしておいたのだ。大好きな映画だ。

上野樹里が焼肉食べてるシーンでふと窓の外を見ると夜のなかにぽつぽつと灯りが見えた。地の際でなにかとの接合を待つ機構の灯りだ。

暗くよく見えないがおそらく海に面している地帯で、そこから道路はより灯りの集まる方へ伸びている。

誰かの、なにかの経由地だろう。破壊のうえに存在する人の暮らしの。

俺はそれを暖かいと感じている。育った通りの街路に照らされ歩きたいと感じている。駅前のラーメン屋に行きたいと感じている。ラーメン食いたいと感じている。どうしたい?隣の乗客は、前の座席に挟まっている「PEACH LIVE」を読んでいた。薄手の赤いセーターを着ていた。東京に行くのはもう旅という感じもしない。帰りは単に寂しい。飛行機に乗らなければ東京にいる友達に会えないのは寂しい。東京でも札幌でも名古屋でもまた会おう。すぐにでも。

映像で見た息子はすごく成長しているように見える。たくさん声の出し方を知って、手の動かし方を知って、たくましくなっているように見える。帰ったらもう寝ているだろう。どんな顔で寝ているだろう。息子と妻も今日実家から帰っている。俺も帰ったら寝る。もう荷物は持たない。ひとまず一旦休憩だバカヤロー。

 

よく聴いた曲

・The Pastels / Check My Heart

めっちゃいい曲。

・The City / Now That Everything's Been Said

キャロルキング。ドレスコーズの会場BGMでかかっていた。終演後に志磨さんから教えてもらった。

・フー・ドゥ・ユー・ラブ / ケチい気持ち

東京にいるあいだ何回も歌った。晴人と興奮した。

・CARTHIEFSCHOOL / sapeur

3rdアルバムから先行配信された。めっちゃかっこいい。

 

不揃い

子と妻が帰省した。俺は仕事を終えシーラカンス。演奏。これ以上噛み合ったら笑うしかない。帰宅して片付けして仕事終わりの不様編を車で迎えに行く。すばらしかをシャッフル再生した。

コンビニ寄って着。車停めて外で待つ。涼しい。

少しして階段を降りてきた不様編と俺は車に乗り込みつるつるの道の上を走った。銭湯へ向かった。車内で賄いの麻婆豆腐と鮭チャーハンを分けてもらいうまい。

風呂には1時間半くらいはいったのか。あったまりきった状態の休憩スペースから立って最後のシャワー浴びた瞬間が1番気持ちよかった。コンビニ寄って帰宅。2時くらい。そこから何を喋ったのかあまり覚えていない。安ワインがまずかった。ペンネがうまかった。

9時起き。不様編はこの日CARTHIEFSCHOOLの「ドラマ」ばっかり歌う。不様編の装いの自由とスピードがアメリカに似ていて面白かった。

ミスタードーナツ寄ってチュロスとコーヒー買ってヤマヴ飲料店へ。開店まで少し時間があったので歩いて店まで向かった。原体験と自己形成の話が続いた。

店につくなりゆらゆら帝国の「無い!!」Live版がかかる。何度聞いても坂本慎太郎の挨拶はかっこいい。不様編と俺はカレー「グライ・カンビン」を頼み食べた。カンビンとは本来山羊を意味する言葉だそうだがヤマヴ飲料店ではラム肉で作っているそうだ。最初は甘く後に辛い。めちゃくちゃうまかった。卵とラム酒が入ったコーヒーも飲みめっちゃ温まった。街へ出る。

服などを見、友人阿部と合流。阿部は天国旅行の姿写真を二度撮り、ライブの撮影をしてくれたこともある。不様編と同じく高校で出会った。 

阿部、不様編、俺の三人はサイゼリアに向かう。

いっぱい食べれるふりして肉ばっかりの三品頼んでチキンステーキを残した阿部は、何の脈略もなく不様編と俺にプリンをおごってくれた。そしてずっと窓の外を見ていた。不様編はべたべた何か言いながら手帳に何か描いていた。俺は、カルボナーラ食っていた。不揃いな因果を背に俺たちの今日の結末ははじめての三人でのカラオケだった。そして延長した。めちゃくちゃ楽しかった。全員歌い切った。もう誰も歌えない。帰れ。金も使い果たした。

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炎のカラオケ

俺の1000のバイオリン、ストライプス3曲(Mistery Man、Blue Coller Jane、Get Into It)、喉ぶっつぶれた不様編のマルーン5、阿部の春だったね、卒業(斉藤由貴)

 

 

放射

 
・15時半くらいに家を出てスタジオシーラカンスへ。名古屋から帰って最初のスタジオ。寒くない。次の車、次の雪の擦れる音、次の人。そういう次の季節までの間隔が体に入ってくる。春になるのかもしれない。 あまり聴いていなかった最近のBig Thiefが今の自分にははまる気がした。「Little Things」を聴く。岳が1月の「SHOCK HARTS」の会場BGMに選んでいた。内側からビリビリ痺れて熱になる。練。バンド組んでから1番良いスタジオだった。17時半。まだ明るい地上への期待を内に階段を上がるが流石に暗い。でも涼しくて気持ちよかった。地下鉄の降り際zo-sun park田辺さんから電話。なんとなく嬉しい。
 
・「THE FIRST SLAM DUNK」を観に行く。すごく良かった。観に行くことが出来て本当に良かった。回想から戻った誰かがバッシュを鳴らすたび興奮した。瞼が熱くなった。生きるっていいなと思う。うまいご飯を食べカラオケにも行った。いっぱい歌えて楽しかった。誕生日おめでとう。
 
・頼まれた買い物を済ませ外へ出る。寒い。走ってみる。楽しくなって走りながら帰った。
 
・保育園から駅までの道はかつて、家と父親の電気屋を結ぶ一本道だった。父の店は移転し家も何度か引っ越したので使わなくなってもう15年くらい経っていた。いまはどこか意図的にその道を使っているかもしれない。感傷的になりたいのだろうか?俺はこの街が好きでも嫌いでもない。思い出はそれなりにある。
 
・連続する瞬間の、旅の最中にいる。恐れることは仕方のないことだ。でも旅は続く。旅を想う限り。
定型の経験則や反省に身を任せて、目の前にあるものを蔑ろにして、存在するいまへの瞬間への尊重を欠いて、俺はどこにも行けないだろう。
旅を楽しみたい。なるべく恐れず、目の前の、いまに巡ってくるいまの瞬間を体いっぱいに受け入れたい。
不滅の旅。「不滅」の「旅」。そうかと思う。「不滅の旅」を「する」んだ。スタジオやアトリエ、服屋、ご飯屋ではない。目的は「場所をつくること」ではない。「する」んだ。旅を。それも不滅の。
 
・明るい16時半!
 
・元気か、と聞くのは良くないよねみたいな文を見た気がする。
よく思うが、言葉は言葉単体ではなく、人による言葉になり、人と人の言葉になった瞬間に意味を持つのではないだろうか。
「元気」がどうか、それ自体の判別を得たいわけではないだろうし、ましてや「元気」でないのならば責め立てるぞ!という気概なんてないだろう。
気をわかちあうことが重要だ。表現はそのためにある。言葉も。気を発して、気を受け取る。リズム。グルーブ高めよう。友達と演奏したくなってくる。
気。天国旅行は昨年10月「気」で演奏した。主催ユリナさんが企画へ寄せて書いていた文章を読んでみる。
「人とは気であるという尊さをふと考えて今回の企画名にしました。単純に、漢字一文字ってかっこいいなというのも理由の一つですが。」
おお!
 
・今年の夏は真夜中にたくさん歩きたい。2時までやっている喫茶店がある。自宅から徒歩43分らしい。楽しみだな。
 
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写真で見るとまだ全然冬だ。

不滅の旅へ

 

様々な様相の人たち。ギターデモCD衣類。
俺は最近貯めている「目」という名のプレイリストをシャッフル再生していた。このプレイリストは何だろう?
肩を叩かれ振り返ると室崎智也(M・T)。すごい薄着の若い外国人女性がすごいスピードで目の前を横切る。
JAMES BOOKERの流れるヘッドホンを外した。


チェックインを終えると山本不様編から電話が入っていた。名古屋でやるといったら来ると言って、いま来ている。
たまたま同じ便になったので合流する。不様編とは高校で出会った。
不様編はM・Tがサンドイッチを食べている間じゅう、俺が朝食を摂っていないことを小馬鹿にしていた。晴人も合流。


列が進む度荷物を出したりしまったり服を脱いだり着たりの眼鏡。みんなの足元をはねるまわる双子。
保安検査場を抜け、我々はそのまま飛行機に乗った。


少し寝て起きてからはkiss the gamblerの「黙想」を聞いていた。
kiss the gamblerの出す音はすごい。すべての音が旅を気づかせる。
どんな場所にいても何をしていても。
誰かが音楽を作り出すこといや違うなもっと根源的なものだ。
声を発したり音を立てたり誰かに何かを伝えたりすることの素晴らしさ。その連続の中に人はいる。
それが通じて心の底から嬉しかったり、誤解されたんじゃないかとむずがゆかったり全然意味のないことをひとりで言ってみたり鼻歌歌ったりの。
誰ものそのすべてが、誰かの手によって邪魔されるはずがないと強く思った。


中部国際空港に到着。本は読む気にならなかった。
俺は飛行機に乗るのが好きだな。北海道に住んでいると余計に飛行機に乗ることができるのでよかったなと思う。


不様編とは空港で別れた。天国旅行の三人は鶴舞で待つ岳をめがけ名鉄に乗る。
道中わからないことを何度か駅員の方に尋ねたが、俺はさしずめ駅員の方によって側溝へはかれた唾だった。そのいずれも。痺れた。


「クレイジークレーマーvol.7」の会場であるK.Dハポンで岳と合流。手を振っている。
すでにUlulUがリハ中だったので、主催のテルさん、ハポンの方々に軽く挨拶をし、
機材を置いた。UlulU、テルさんとお会いするのは昨年10月23日ユリナさん主催「気」ぶりだ。


四人そろった天国旅行は昼食を摂りにいくことにした。
カレーを食いたいということで調べてでてきた「Kussiya-Srilanka~スリランカの台所~」へ向かう。
地下鉄を降り住宅街を数分歩くと現場事務所のような雑然とした2階建ての建物が現れた。


「Kussiya-Srilanka~スリランカの台所~」。

屋外の階段で二階へ上がり、小さな台に置かれた指示書通りインターホンを鳴らす。
すこしして、お店の方が少しの笑顔を浮かべて同じく屋外の階段からあがってきた。スリランカの方なのだろうか。

ベランダから部屋へ上がるような形だが土足。土足でクッションフロア。申し訳ないような気がした。
ラーメン屋にありそうな黒塗りの木製の正方形のテーブルが2つ。なんの変哲もない丸テーブルが2つ。
ラーメン屋の方に通された我々は激しさの予感に身もだえが止まらない。レビューには「非常においしいがいくらなんでも辛すぎる」とあった。

簡易的で見やすいメニューを回覧した結果全員同じ「チキンカレーとバスマティライス」を注文することになった。
そして「チキンカレーとバスマティライス」が届けられた。
めちゃくちゃ辛くてめちゃくちゃうまかった。
お店の方の笑顔。


店を後にした我々は道中で服などを見つつ、リハへと向かった。


K.DハポンYAMAHAのアンプの鳴りがすごく好きなのでリハから楽しみだった。
言うまでもなくK.Dハポンで音を鳴らせることがすごく楽しみだった。


天国旅行はトップバッターなのでそのまま機材を残し、顔合わせをする。いい演奏になると思った。


近くのコンビニで何をしていたのかわからないが何かをしていたらUlulUの古沢さんが来た。
古沢さんと話していると真心ってすごいなと思う。その瞬間その場に立ち会っていることの衝撃を感じさせられる。どんなことを話していても暖かい。凄まじい人だ。これが好きだとか価値観の示し合わせやすり合わせをしたことなど一度もないが日々の歩き方がすごく似ているんじゃないかなと思っている。そこには目の前の全ての事象と自分の行いがある。そこに音楽がある。初めて会った時もそう感じたが今回はなおさらそう思った。そんな風に感じる人とは初めて出会った。何かちょこちょこ話しながら出番になる。


演奏する。終ってから、いままでの演奏で一番バンドだと思った。
それがどういう意味なのか、どうなっている状態なのか判断がつかなかった。
晴人とはいろいろ話した。一番バンドだったよねという話になる。
また天国旅行で演奏したい。
「気」から2度目のwakaさん撮影天国旅行を何度も見ても同じことを思った。
天国旅行めっちゃ好きだ。


Jurassic Boysは最高だった。本当に嬉しかった。
純粋にただそこにいられることが心の底から嬉しかった。
全ての演奏が良かった。みんな衝撃をくらってしまった。
Jurassic Boysの演奏が始まった瞬間、嬉しすぎてラムチャイのホットを注文してしまった。
俺は熱いティーカップを皿の上に乗せ、こぼれないように一生懸命飲んだ。
楽しかった。Jurassic Boys。Jurassic Boys!!

ずっと聴いてきた音楽がそこにあって本当にかっこよくてこういうのっていつぶりだろう。すばらしかとはじめて一緒にやれたときぶりだろうか。


不様編やみんなで外をほっつき歩いて火照りを冷ました。
涼しくて気持ちよかった。


コンビニからハポンまで走った。
息が上がったままJurassic Boysに会う。
感謝を伝えた。足りないが。
そのまま中へ入るとUlulUが演奏していた。
言葉はまだなくてソウルだった。
UlulUの歌と演奏がハポンの吹抜に響いていた。
感動したってこういうことを言うんだろう。
最高の演奏だった。終わらないでほしかった。


ライブが全部終わって、みんなで外で物販になる。札幌では考えられない選択肢。
デモCDをたくさん買ってもらった。言葉もたくさんもらった。
そしてお手紙を初めてもらった。嬉しかった。


箱で打ち上げていろんな人と話したが話し足りなかった。写真を撮ってもらったりしていたらすぐに時間になってしまう。バンドは帰りがあるのでみんな帰って行った。天国旅行は泊まりなので行こうやと言ってハポンの隣にある「バリバリ屋」に行った。クレイジークレーマーには東京からユリナさんも来てくれていた。「ヤッホー」と言って現れた。ユリナさんテルさん不様編天国旅行が席につく。そんなに酔っぱらっていたわけではないはずだが俺は何を話したのかほとんど覚えていない。とにかくなにを頼んでもうまくて食べまくった。焼きカレーが本当においしかった。お店の方がすごく優しかった。
お店を出る直前、M・Tがスタンドで何が一番好きかと問うた。俺は反射的にセックスピストルズと言った。不様編はグレイトフルデッドと言った。そしてM・Tはスティッキーフィンガーズと言った。


我々は歩いた。「天然温泉アーバンクア SPA & LIVING」まで。

 

いつの間にか俺は数時間前に居てUlulUを観ている。夕方のサマーランドを演奏するUlulUのみんなの機微や演奏が胸になだれ込んできて朝になった。胸に確かな熱を帯びたまま。

 

死ぬまで終わらない旅。街や人やものは通り過ぎる。俺は旅を続けたい。そして旅を不滅のものにしたい。そのために記録もしよう。

 

何度目かのサウナ後の露天で、あまりの気持ちよさに吹き出してしまった。滴る水などがおかしくて仕方がなかった。

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テルさんに喫茶「サンジェルマン」へ連れて行ってもらう。

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商店街のブラジル料理店。鶏の丸焼き。うますぎる。バンドから出資しみんなで食べた。道中「Kussiya-Srilanka~スリランカの台所~」のお店の方に会った。あ、と思ったら、昨日より少しシャイな笑顔を浮かべて手を振ってくれた。嬉しかった。

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ブラジルコーヒー。アイスココア美味しくてすごく回復した。レコードも買った。紹介文がどれもすばらしくて晴人はバンドがオールディーズを演奏しているレコード、俺はスマイリールイスのレコードを買った。その後公園。気持ちよかった。
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帰りの車窓。
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帰りの飛行機の中、もらったお手紙を何度も読んで、掴んだ言葉を携帯に打ち込みまくった。いますぐに伝えたいことがあった。